1-2の最後で、美的なセンスは先天的な才能ではないと書いた。 その能力を伸ばすために、まずは見て、観察して分析すること。どうして美しいのかを考えること。とも。 でも観察して、分析するのだって方法論が必要だよね。 分析の最も一般的な方法は何だろう。それはもしかしたら、全体を細かく解体して、ひとつひとつを調べ、 その総体としての全体をなりたたせている法則を見つけることじゃないだろうか。 すなわち、全体を、「要素」に分解し、その要素の結びつきの「原則」を見つけること。 この方法、デザインの分析にだって、つかえるんじゃないか? ではまず、デザインを成り立たせている「要素」(以降デザイン要素とする)について考えてみよう。 これは余談だけれど、脳科学的にも、実は私たちは見たものを、個々の「要素」に分けて、 それぞれ脳の異なる部分で処理しているらしい。特に色については後述を参照してください。 で、デザイ