加藤文宏 どん兵衛と陳腐化 日清のカップ麺「どん兵衛」についてマーケティングにかかわるデータを持っていないので一般論で語らざるを得ないが、ロングセラー製品は陳腐化に陥らないよう折々に刺激的な情報を消費者に向けて発信する必要がある。 日清のロングセラー「カップヌードル」を例に考えてみよう。 「カップヌードル」には1971年に発売されたオリジナルを中心として、シーフードとカレーが主力の座にあり、これらの脇にチリトマト、味噌が控えている。そして毎年、新フレーバーやキャンペーン製品が登場し、消えて行く。オリジナル以外のシーフードなどラインナップも、過去の新顔のなかから生き残ったものである。 なぜ、エスニックフレーバーだけでなく「謎肉だらけ」「エビまみれ」など奇妙な製品を企画して店頭に並べるのか。日清がおもしろい会社だからだろうか。 こうした強い刺激を店舗と消費者に与え続けないと、中核に位置するブラ
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