同級生たちの中には、震災後に家族とともに南三陸を離れた人もいる。しかし、この日は「苦しかった時を一緒に過ごした友達と一緒に成人式を迎えたい」と遠方から参加する人もいた。 町役場の職員たちによると、震災が起こる前は、荒れる成人式とまではいかなくても、私語でざわついたり、久しぶりに会う友人同士ではしゃいだりする姿があったという。 佐藤仁町長はBuzzFeed Newsにこう語る。 「やっぱり震災があってからですよ。成人式の雰囲気が変わったのは。みんな、『バカなことはやってられねぇ』って思うようになったんでしょうね」 新成人の代表挨拶、誓いの言葉。参加者たちは静かに、じっと壇上を見つめる。 新成人を代表して挨拶した町職員の浅野祐介さんは、誓いの言葉をこう述べた。ほぼ全文を掲載する。 私達はこの町で多くの喜びや悲しみを経験してきました。同じ目標に向かい協力し合ったこと、同じ壁を共に乗り越えてきたこ
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