日南海岸の名物といえばこの鬼の洗濯板。青島から油津にかけて至るところで目にできるノコギリの歯を思わせる波状岩は、地層が20度ほど傾きながら隆起し、波の浸食により柔らかい部分が削られ、さらに隆起し海面に顏を出したもの。「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として国の天然記念物にも指定されています。 宮崎層群と呼ばれる新第三紀(約1500~3000万年前)に深い海で堆積した地層は、凸の部分が硬い砂岩層、凹の部分が軟らかい泥岩層から成り立っています。 当時海底で起こった巨大地震によって発生した土石流のような流れから堆積したと考えられているので、少なくとも数百回の大地震が起こっていたことになります。 砂岩層とその上の泥岩層が1回の堆積で形成されているのですが、天然のものとは思えないほどアートな奇岩は干潮の時間帯には日南海岸沿いを走る国道220号、県道330号をドライブしていると、車窓からも見ることができま