1月13日、大阪高裁でメディア訴訟の判決が下された。〈主文 本件控訴を棄却する。控訴費用は控訴人の負担とする〉。負けた控訴人は稲田龍示氏。稲田朋美防衛大臣(当時は政調会長)に持ち上がった疑惑で、あろうことか弁護士の夫が本誌(「週刊新潮」)を恫喝し、訴えていた裁判である。「弁護士バカ」と書かれたことが気に入らないと……。 *** そもそも裁判の発端となったのは、本誌が2015年4月2日号で報じた記事だ。 〈女性初の宰相候補という「稲田朋美」政調会長の地元の疑惑〉 疑惑を最初に報じたのは、地元・福井の雑誌「北陸政界」だった。 それによると、稲田氏は、初当選から09年まで各自治会の新年会や企業の宴会に「ともみの酒」と銘打った日本酒を会費代わりに持参、さらに支援を受けた企業には10万円につき1本という具合にお返しをし、各後援会長の自宅に配って歩くこともあったという。これを重く見た本誌は「