CD が売れない、爆発的なヒット曲がなかなか生まれない……など苦しい状況が続く日本の音楽業界。そんな音楽の現場に身を置き、数々のアーティストの振付・演出を行う MIKIKO さんの目から見た現状と課題とは。 ライブでいかに観客の心を動かせるかがより重要になってきた 個人的な意見としては「勢いがない」とはまったく思いません。 私の周りのアーティストは皆、良い音楽を生み出そうと情熱をかけていらっしゃるし、実際に素晴らしい楽曲もたくさん生まれていると思います。 ただ、誰でも簡単に発信出来る世の中だからこそ、生で観て体験する「ライブ」でいかに心を動かせられるかが、より如実になってきている印象もあります。 日本のライブシーンもいろんな技術が進化して、「派手」で「かっこいい」ライブはちょっと頑張れば作れるのかもしれないけれど、そこに立つアーティストの技量がくっきり浮き彫りになるので、演出過多なことが逆