時として人を傷付けるSNS。しかし、人の優しさをSNSはまだ持ち合わせている。そんな体験をした人と出会いました。 藤崎綾子さん:「全然、予想外でした。こんなに思ってくれる方がいたのかなとちょっとびっくりした」 そう語るのは、埼玉県に住む綾子さん。実は、綾子さんがTwitterに投稿したある文章が思わぬ奇跡を生んだのです。 この物語の主人公は、綾子さんのお父様。杉山新一さんの職業は「挿絵画家」。1970年代から雑誌や新聞の挿絵を幅広く手掛け、「メカニックマガジン」や「ムー」「小学館の図鑑」など「少年たちの心躍る作品」を数多く生み出し続けたのでした。 しかし、その挿絵が新一さんの作品であると世間に知られることはありませんでした。新一さんは自らをずっと「無名の画家」そう呼んでいたそうです。 そして、新一さんは2019年1月に「無名の画家」のままその生涯を閉じました。81歳でした。 藤崎綾子さん: