太陽油脂株式会社 取締役家庭品販促・開発部長 長谷川 治 2009年2月、神奈川県にある生協の環境チーム主催で石けん講習会が開かれ、ペットボトル石けんを作ったり、様々な実験が行われました。 この講習会で詳しくお話した、汚れの落ちる仕組みや洗濯の工夫についてご紹介します。 ●汚れにはどんなものがある? 石けんがなぜ汚れを落とすことができるのか、実験をしたいと思います。その前に、汚れとは何でしょうか(表1)。下着などは体と接触していますから、汗や体の皮脂など、脂肪やたんぱく汚れが付いています。お子さんが外を歩けばホコリやドロ、そして食べ物をこぼしたときの汚れやカビ、また、煙突から出た黒い煤など、汚れには色々な種類があります。それらの中で一番多いのが、油汚れあるいはたんぱく汚れで、人間の体からくるものです。これらの汚れの種類によって、洗い方がいろいろと変わってきます。 (表1)