日本には、いにしえより旧暦の8月15日の「十五夜」と9月13日の「十三夜」に月を愛でる月見の風習があります。いまでは月見のお供えといえば月見団子ですが、昔は、ちょうどその頃収穫される作物として十五夜には里芋を、十三夜には豆をお供えして食べる習わしがありました。そのため、十五夜は「芋名月」、十三夜は「豆名月」とも呼ばれています。 「豆の日」は、豆名月に豆をお供えして食べていた風習に因んだものです。旧暦の9月13日は、新暦にするとその年によって日付が変わるために、10月13日を「豆の日」としました。 豆類が人類を育てたと言っても過言ではないほど、豆は古くから栽培され、食べられてきたことをご存知ですか? 日本では、縄文時代の遺跡から多くの石器・土器とともに、小豆が見つかっています。また南米では、紀元前8000〜7000年頃にすでにいんげんまめが栽培されていました。 豆類は、もともと自然界にあった