先月10月23日は61回目の電信電話記念日でした。人間の年で言えば、ちょうど還暦に当たる年を迎えたことになります。戦後、明治以来長く続いて来た逓信省がGHQの指示の下、郵政省と電気通信省とに分割(二省分離)された際、1950年に電気通信省によって、この電信電話記念日が制定されました。(当初の数年間は省名に合わせて、電気通信記念日と称していました。) 戦後、戦災でダメージを受けた電気通信設備を復旧・復興し、電気通信サービスを広く国民に普及させる目標を持って、米国流の考え方に従って電気通信事業運営を独立し、さらに1952年に日本電信電話公社が発足する流れが始った年でした。従って、電信電話記念日それ自体が、戦後日本の復興の意気込み、国家戦略の一つとなっていたと考えられます。 今日、国の戦略が議論されているなかで、ブロードバンド構想や情報通信(ICT)利活用策が推進されていますが、まさに、還暦を迎