■「機械学習」で棋力アップ 合議制で大ポカ阻止めざす 「プロ棋士並み」とされる将棋ソフトの連合チームが10月11日、清水市代・女流王将に挑戦する。情報処理学会(白鳥則郎会長)の「トッププロ棋士に勝つためのコンピュータ将棋プロジェクト」の一環で、日本将棋連盟(米長邦雄会長)が受けて立った。3年半ぶりとなるプロ棋士との“真剣勝負”で、コンピューターはどんな進化を見せるのか。(原田成樹) 将棋ソフトは、棋士と同様に、序盤、中盤、終盤で3通りの頭脳が働く。定跡通りの指し手を目指す序盤と、「詰み」の可能性をしらみつぶしに検討する終盤は、膨大な記憶量と高速計算を誇るコンピューターが得意とするところ。課題は、的確な形勢判断を求められる中盤の強化だった。 新風を吹き込んだのは、理論化学者の保木(ほき)邦仁さん(電気通信大特任助教)が開発し、2007年3月に渡辺明竜王に挑戦した「ボナンザ」だ。 形勢