同人誌と雑誌で眺めるSFとミステリ 探偵小説(推理小説)と科学小説(SF)は戦前からコアなファン層が存在しました。そのファンを育てたのは戦前であれば「新青年」や「新趣味」、「シュピオ」という雑誌であり、戦後であれば、「宝石」「エラリー・クイーンズミステリマガジン」「S-Fマガジン」という雑誌が代表的です。 さらに、このジャンルにはマイナーで愛すべき雑誌が多数存在します。「ホリデイ」は「エラリー・クイーンズミステリマガジン」の早川書房が、都会派のためのミステリ雑誌として満を持して発行した雑誌で、内容も素晴らしいのですが、時期が早すぎたのか、残念ながら1号雑誌で終わってしまいました。 今回、子ども向け雑誌でありながら高いクオリティの「探偵少年」「少年少女 譚海」や仙花紙系の探偵雑誌を多く展示していますが、これらはまだごく一部に過ぎません。 コアなファンは商業誌では実現不可能な魅力的な同人誌を多