■味わい尽くせる短編の魅力 「女性作家によるショートショート集を作りたい」 3年前、編集者からの依頼に「面白そう」と編者を引き受けた新井素子さん。 「選ぶのに3年間で読んだのは、本を200~300冊と文芸雑誌も。読むのは好きで、年に500冊くらいは読むので、それは楽しかったのですが…」 問題はショートショートの定義。まず原稿用紙換算で〈私の感覚では、十~二十枚〉(まえがき)だが、「これいいなと思って編集者に渡すと『52枚あるんですよね』って」。悩みに悩んで四十数枚で線引き。また、完全なプロット(物語の枠組み)▽新鮮なアイデア▽意外な結末-の「三要素」に苦悶(くもん)しつつ、3つ満たさなくても〈素敵(すてき)なお話は、ある〉と、最後は「私が好き」なもので通した。 こうして選んだ15作。皆川博子、萩尾望都、宮部みゆき、恩田陸、三浦しをん、辻村深月、村田沙耶香らのSFやホラー系、ほのぼのメルヘン
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