先週,ある地方で,ものづくり系中小企業の経営者何人かとお話しする機会があった。「9月以降,受注が急減した」と口を揃える。とりわけ,特定の限られた顧客に依存している中小企業が苦境に陥っているようだ。背景には,例えば,ある大手自動車メーカーとその系列の1次部品メーカーが,資本関係があったり,取り引き関係が深かったりする,お膝元のサプライヤーに仕事を集中させ始めたことがあるという。その結果,同企業グループ関連の仕事をしている7000社程度ある中小加工メーカーのうち,「年内(年度内ではない)にそのうち2000社が倒産するという見方さえ出ている」,とある機械加工メーカーの社長は語った。 自動車メーカーと資本関係もなく,取り引き関係も薄く,お膝元にもいない中小企業が生き残るには,「技術力」をアピールすることが重要になる。ただし,技術力が高いと思っていても安閑としていられないという。「中小加工メーカーが
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