関西電力は6日、電気料金の再値上げを政府に申請する方向で検討に入った。関電は今年3月期に3期連続の赤字となり、資本が大幅に目減りしていた。値上げは来年4月にも実施したい考え。実際に値上げすれば、家計や企業の負担が増し、関西経済に打撃となりそうだ。 値上げは家庭向けが10%超を検討している模様。値上げする場合は家庭向け、企業向けともに行う方向だ。審査の状況次第では来年4月からずれ込む可能性もある。 原発の全停止が長引き、代替する火力発電の燃料費がかさんだのを受け、関電は2013年5月に33年ぶりの抜本値上げに踏み切り、家庭用電気料金を平均9.75%上げた。この値上げは高浜原発3、4号機(福井県)と大飯原発3、4号機(同)の計4基の再稼働を前提としていたが、実際は原子力規制委員会による安全審査が続き、関電の赤字は拡大。15年3月期の連結最終(当期)損益は4期連続の赤字となる可能性が高まって