空から落ちてきた巨大なサッカーボールが、高級外車をペチャンコに押し潰している――。それを目にした人は、度肝を抜かれるでしょう。そして、巨大なボールに描かれた「ナイキ」のマークは、強烈なインパクトとともに人々の記憶に焼き付けられるに違いありません。 これは、2004年、サッカー欧州選手権に合わせて実際に使われた「宣伝広告」でした。ところが、米ナイキは大会の公式スポンサーではなかったのです。スポンサー料金は一銭も払っていないのに、あたかもスポンサーであるかのような錯覚を抱かせる宣伝広告を展開する…。この奇襲攻撃(Ambush)のようなゲリラ的マーケティングこそ、前回から紹介している「アンブッシュマーケティング」の代表例です。 「ゲリラの達人」ナイキが繰り出す新手法 実は、斬新な広告・マーケティング戦略で知られるナイキこそ、「アンブッシュマーケティングの達人(Master of Ambush M
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