――と、云われてみると、これってP.K.ディックの短編に出てきそうなシチュエーションだな。 第三次大戦後、生き残ったわずかな人々は、麻薬性物質“タバコ”にわずかな慰めを見いだして生きていた。 主人公、リックはJTで働く有能な企画屋。 有能で仕事熱心であるからこそ、他の人々の寿命を奪っているという事実に、彼は徐々に追い詰められていく。 そしてある日、調合の再発見に成功した幻のタバコ、“セブン・スター”が彼にバッド・トリップを起こし、リックは悪夢の世界に導かれていく。 タイトル「フィリップ・モリスの七つの聖痕」。 翻訳、浅倉久志。
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