はじめに NHKの報道番組「クローズアップ現代」は、去る2002年11月7日に「ベストセラーをめぐる攻防〜作家vs図書館〜」を放送しました。図書館がベストセラーの複本(同じ本)を購入することについて、まず前半で、それに異議を唱える作家・出版社と、ある程度の複本の購入は必要であるとする町田市立図書館の主張をそれぞれ紹介しています。 間に糸賀雅児・慶応大学教授(図書館情報学)のコメントを挟み、後半では、これからの図書館の目指すべき方向を示唆するものとして、科学と産業に収集分野を特化した神奈川県立川崎図書館とビジネス支援を掲げた浦安市立図書館の2館を取り上げています。 最後に糸賀氏がこれからの図書館は、資料を揃えて利用者を待つという受け身の姿勢から、情報を発信する「地域の情報拠点」、「知的インフラ」としての役割を果たす必要があるとコメントして終わっています。 町田市立図書館は、視聴