五輪景気でも50年前とは違う理由 - IRORIO（イロリオ）10月20日付の朝日新聞が報じるところによると、2020年東京五輪・パラリンピックの主会場として改築する国立競技場（東京都新宿区）について、使用する資材や貴賓室の仕様を最高にして建て替えると仮定した場合、費用は最高で3千億円に上るとの試算を業者が出していることが分かった。 国立競技場の改築だけで3千億円だとすると、2020年東京五輪全体での経済波及効果は一体いくらに上るのか想像もつかない。競技施設や交通網の整備にともなう建設需要はもとより、競技を観るための電子メディアとその端末機器や外国語習得システムをはじめとする各種サービス産業の需要も、飛躍的に高まるだろう。けれど、これほどまでに期待される五輪景気ではあっても、前回（1964年）のときのそれとは決定的に違う点がある。 永島慎二原作・市川森一脚本で1974年にNHK総合テレビで放送されたドラマ『黄色い涙』（最近では2007年に犬童一心監督
