【2020.8.23】 インディカー・シリーズ第7戦 第104回インディアナポリス500 (インディアナポリス・モーター・スピードウェイ) 3年前に、彼がインディアナポリス500マイルを勝ったときに綴った文章(https://dnf.portf.co/post/108)を、少しだけ後悔している。あのレースが終わったあと、ずっと探していた佐藤琢磨のあるべき形がようやく見つかったのだと、高ぶる感情とともに彼のキャリアを辿り直して書くことをわたしは選んだのだった。英国F3チャンピオンの肩書を手に期待に満ち溢れたF1デビューを果たしてから15年の長きにわたって、彼はつねに希望と失望の交叉点にいた。折に触れて現れる明らかな才能の片鱗と、一方でその才能を覆い隠しかねない数々の失敗は、佐藤琢磨という輪郭をつねに曖昧にしたまま留めていた。どう見ても凡百のドライバーであるはずがないのに、積み重ねられた結果は
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