ここまで進んだ運用自動化。サイロ化したシステム、手順をまず見直そう 「国内の運用自動化ツール市場は2012年ごろから活性化し始め、2013年には約915億円を記録した。これは約1000億円規模のデータベース市場に次ぐレベルであり、市場規模としてはかなり大きい。この背景として、以前は開発環境として使われることが多かった仮想環境が実環境として使われるようになり、多くの企業が“仮想環境に即した新しい運用管理スタイル”を模索し始めたことが挙げられる」 入谷氏はまずこのように市況を概観した上で、運用自動化ツール市場には大きく二つの分野があることを示す。 一つは従来からあるジョブスケジューリング、もう一つは、例えば仮想サーバーのプロビジョニングやインシデント対応の自動化など、「複数のツールを使って、複数のステップを踏む作業をポリシーに沿って自動化」するサーバーワークロードオートメーション/オーケストレ