これから、何回かに分けて辞書について書く。 本当は、「辞書の読み方とその効用」について書こうと思ったのだが、その前に「それ以前のこと」に触れておいた方がよいような気がしたので、その辺りのことを。 辞書を「使えない人」の典型が、「知らない言葉・事項をしらべる」だけの人である。 知らないことについて、辞書の項目を読んでも、アタマの方には、その情報をひっかける「フック」ができていないし、「わからないことが分かった」という安心感から、アタマは「臨戦態勢」を解く。 つまり安心した時点で、情報をとりこみ定着させるには、とても向かないモードに移行してしまう。 知っている(と思いこんでる)言葉・事項について辞書を引くと、今言ったのと反対のことが起こる。 辞書から新しく得るものが何もなかったら、あなたの知識の深さと広がりを寿げばいい。 しかし多くの場合、辞書にはあなたが知っていること以上の情報が搭載されてい