「パーソナルワークステーション」と言われて「ピン!」とくる人はおそらく40代でしょう。“マンハッタンシェイプ”と呼ばれる、革新的かつイカしたボディーでわれわれマイコン少年の心をワシづかんだ、そのマシンの名前は『X68000』。シャープが1987年に発売した名作パソコンです。通称ペケロッパ(あるいはペケロク)。NECのPC-9800シリーズが80286という16ビットCPUを載せて“国民機”などと言っているときに、X68000はモトローラの32ビットCPUであるMC68000を搭載してきました。まだ、MS-DOSというOSが主流でウィンドウズなどない時代にトラックボールにもなるマウスを付属するなど、「そこらのパソコンとはモノが違うよ、格が違うよ」という気概が、まさに“パーソナルワークステーション”という呼び方に見て取れます。まぁ、シャープがなんと言おうがパソコンはパソコンなんですけどね。 な