15歳の少女の作り話で、4人の少年たち(当時16歳〜17歳)がやってもいない強姦未遂に問われたえん罪御殿場(ごてんば)少年事件で、10月27日、静岡地裁沼津支部(姉川博之裁判長)は、少年たちに懲役2年の判決を言い渡しました。判決は、少女の供述を「信用できる」と認め、警察に強要された少年たちのウソの「自白」を採用し、客観的事実も無視した不当な内容です。少年たちは判決の言い渡し後、収監され、同夜保釈されました。少年たちは直ちに控訴しました。 「判決を言い渡します」 午前10時、静まり返った法廷で、裁判長は少年たち4人を正面に立たせると、早口で主文を述べました。 「被告人をそれぞれ懲役2年に処する」 信じられない不当判決に、傍聴席から「うそだろ」と驚きの声があがり、少年たちの拳が震え、涙が流れました。 ◇ 事件の発端は、2001年9月16日、当時15歳の少女がついたウソでした。静岡県