宮津大輔(以下、宮津):アートは、空売り可能な株式などとは異なる実物経済です。作品という実際に存在するモノを取引するからです。現在、世界中でコロナ対策のため、市中に貨幣がどんどん供給されている、いわゆるお金がだぶついている状態です。正に富裕層はさらに富み、貧困層はさらに苦しくなるという二極化が進んでいます。そんな状況において、評価が確立したアーティストの作品は、確かな資産としてますます価値が高まる傾向にあります。もちろん、アート作品は、経済的な価値としてだけではなく、新しい気づきや美を享受する喜びを与えてくれるなど、人生を豊かにしてくれます。そんなアートの力に魅せられた富裕層が増えているのではないでしょうか。 ―宮津学長は長年アート作品を集めてきたコレクターでもいらっしゃいます。 宮津:元々は企業に勤務していましたが、30歳のときに自分へのご褒美として購入したのが大ファンだった草間彌生さん
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