産業能率大が11日発表した今春入社の「新入社員の会社生活調査」は、新入社員の大半が、将来の希望として「終身雇用」と「管理職」を挙げるなど、安定志向が強いことが分かった。 将来、「管理職」か「専門職」のどちらになりたいか聞いたところ、「管理職」と答えた新入社員は過去最高の44.3%で、2000年度以来初めて、「専門職」(44.0%)を上回った。 「終身雇用を望む」は71.1%と高水準で、産業能率大は「景気低迷による厳しい就職活動を経験し、安定志向が強くなっている」と分析している。 一方、「35歳時点の理想の年収」は、平均金額が過去最低になった09年度の731万円に比べて8万円低い723万円。「現実の年収の予想」も、09年度よりも10万円下回る586万円で、過去最低だった。 「今後、自分の給料がどうなっていくか」との質問に対しては、「上昇するとは限らない」が55.3%、「給料が下がる可能性も考