3日午前、山口県周南市徳山にある市指定文化財「徳山毛利家墓所」の墓2基が倒されるなどしているのを、訪れた子孫の男性(40)(東京都在住)が見つけ、県警周南署に届けた。 同署は器物損壊容疑で調べている。 同署や市によると、2基のうち1基は、5代藩主広豊の三男で、1742年(寛保2年)に8歳で亡くなったとされる「三助」の墓で、高さ約1・5メートル。上部の笠や墓標などが後ろ側に倒されていた。 もう1基は、誰の墓かは不明で、石の一部にひびが入っていた。男性が前回墓参した3月17日には被害はなかったため、それ以降に倒されたとみられる。 墓所は初代徳山藩主毛利就隆ら歴代藩主やその妻、子ら約100基の墓がある。市は、2009年10月に文化財に指定した。