前回エントリー「大企業はなぜソーシャルメディアを恐れるか」 の続篇,社内でいかにソーシャルメディア活用を促進していくかについて,攻めと守りの両面から作戦を考えてみた。よりリアルに理解いただけるよう,ストーリー仕立てですすめていきたい。時代設定は今から半年先,2010年7月だ。 シンバシマイクロシステムズ(以下,SMS社)に勤めている青島俊作は,営業成績No1のセールスマンだが,いつも顧客のことを第一に考え,常に自分の信念に従って行動する熱い男だ。組織の官僚主義を嫌う反面,古いSIer体質がしみこんだSMS社の将来を真剣に憂いている。 SMS社は基幹系システム開発を得意とする社員3,000人の中堅SIerだ。鉄道運行システムなど既存顧客からの大型案件で安定した収益を上げていたが,WEB化や携帯対応が遅れ,5年連続での売上減少に経営陣は大変な危機感を持っている。 青島が所属する営業3課の主力商
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