朝日新聞デジタル:当時の客車展示も検討-マイタウン和歌山◎旧新宮鉄道開業１００周年へ 「里帰り実現へ努力」 大正から昭和初期に新宮市と那智勝浦町を結んで運行した旧新宮鉄道の開業から今年１２月で１００周年を迎える。鉄道ファンらでつくる「くまの鐵道（てつどう）倶楽部（くらぶ）」の中瀬古友夫代表らが中心となって呼びかけ、５月には「熊野鉄道１００年を祝い、未来を考える実行委員会」を結成。新宮鉄道で使われ、現在は博物館「明治村」（愛知県犬山市）で保存されている客車２両の一時里帰りなどを検討している。 ◎鉄道ファンら実行委 催し企画 新宮鉄道は、新宮に集まった紀州材を積み出す港がある勝浦に運ぶため、地元の経済人らが会社を設立し、１９１２（大正元）年１２月に勝浦（那智勝浦町）〜三輪崎（新宮市）間（約１０キロ）で仮開業。翌年３月には新宮まで全線（約１５キロ）開通した。新宮市史などによると、当時、市民らは煙をはいて走る列車の物珍しさもあって、多くの見物人で
