「大臣にお聞きしますけど“ピペド”ってご存知でしょうか」――。5月19日に開催された国会の科学技術・イノベーション推進特別委員会で、日本共産党の真島省三議員が科学技術政策担当の山口俊一国務大臣に向けてこう切り出した。 この日、真島議員は大学におけるSTAP細胞問題等の研究不正や、それを生み出す研究体制の不備などについて質問。その中で「ピペド」についても言及したが、山口大臣は「何らかの省略の言葉、略語なんでしょうけれども、ちょっと今のところ聞き覚えはございません」と答えるにとどまった。 低年収・任期制で「使い捨て」にされるポスドク 実は「ピペド」とは、2ちゃんねるの生物板を発祥とするインターネットスラング。少量の液体を吸い上げて他の容器へ測りとる「ピペット」を使って、朝から晩まで実験を続ける生命科学の研究者を「ピペット奴隷」(あるいは土方)と揶揄する言葉だ。 真島議員によると、バイオ研究は労
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