労働者派遣法の改正案が、6月19日に衆院で可決された。新聞各紙はこれに激しく反発する労働団体などの声を取り上げているが、ちょっと腑に落ちないところもある。 例えば19日付けの京都新聞は「生涯派遣、許さない」と言っているが、その一方で20日付けの東京新聞は「派遣、使い捨てなのか」という言葉を見出しに使っている。これって、それぞれ食い違う言い分ではないのか。 どうしても「正社員」でなければならないのか 反対派は、一生派遣社員として働くことを問題視しているのか、それとも期間制限によって派遣として働けなくなることを問題視しているのか。もし「3年ごとに使い捨てられてしまう」という悲鳴がホンネなのであれば、「生涯派遣」とは矛盾していることになる。 仮に生涯派遣でも、雇用が安定し、待遇に納得できればそれでもいいという考えもあるのでは。もちろん正社員との理不尽な待遇格差があれば問題だが、会社は「正社員に求
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