大手企業の採用が佳境となり、内定を得て喜びの声をあげている人もいるだろう。「これで生涯安泰だ」と胸をなでおろしているのかもしれない。その一方で、大手企業を辞めて転職したり独立したりして、新たなキャリアに踏み出す人もいる。 東京・虎ノ門で経営コンサルティング会社を営む田代英治氏は、元は大手海運会社のサラリーマンだったが、自分の価値観で仕事ができる世界を求めて独立したという。未来の自分の働き方を考えるうえで、参考になるのではないか。 「独立後も業務委託契約」で大手企業を退職 田代英治氏:社会保険労務士。田代コンサルティング代表。1985年神戸大卒。海運大手の川崎汽船に勤務後、独立。インディペンデントコントラクター協会顧問。 ――田代さんは独立される前、大手海運会社に20年間勤務していたそうですが、どのような経緯で退職されたのでしょうか。 田代 人事異動で2回目の人事部を担当したとき、「この仕事