スウェーデンの王立科学アカデミーは7日、14年のノーベル物理学賞を、省エネで長寿命の照明に使われる青色の発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇・名城大終身教授(85)、天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の3人に授与すると発表した。 中村さんがLEDを発明したのは、徳島県にある日亜化学工業の「サラリーマン研究者」時代だった。徳島大の修士課程を出て、日亜化学に1979年に入社。以来10年間、半導体の開発に携わった。だが、小さな企業だからと相手にされず、全く売れなかった。 「青色LEDの研究がしたかった。光の三原色である赤、青、緑がそろえば、いろんな色ができる。ばら色のマーケットだと思っていた」。小川信雄会長(故人)に直談判し、研究と1年間の米国留学の許可を取り付けた。2億円の装置を会社に買わせ、改良して成果を出した。 特許権をめぐり法廷で対