むかし住んでいたアパートの「未払い家賃」を突然、銀行口座から引き落とされた――。弁護士ドットコムの法律相談コーナーにこのような投稿が寄せられた。 相談者は現在、自己破産の認定を受けて、借金などの債務が免除されている。ところが最近になって、6年前に引っ越したアパートで滞納していた家賃が、銀行の口座から突然引き落とされてしまい、面食らっているそうだ。 相談者によると、大家側には相談者の連絡先を把握されていたが、支払いの請求は届いておらず、「時効の中断の連絡もきていなかった」とつづっている。相談者はお金を返してもらえるのだろうか。高橋昭広弁護士に聞いた。 ●相談者が「自己破産」を受けていることがポイント 「今回の相談者がお金を返してもらえるかどうかは、ケース・バイ・ケースでしょう」 高橋弁護士はこのように述べる。どうしてそうなるのだろうか。 「まず、相談者は自己破産をしています。 もし、その破産