膵臓は胃の後ろにあり、長さ20cmほどで左右に細長い臓器です。膵臓の真ん中を貫いて網目状に走る管を膵管といい、膵臓にできるがんのうち90%以上がこの膵管の細胞に生じます。これを膵管がんといい、通常「膵臓がん」という時は膵管がんのことを指します。膵臓がんの詳しい症状やその検査方法・治療法について、島根大学・消化器・総合外科の田島 義証先生に教えていただきました。 膵臓がんの症状:初期症状はほとんど無し!早期発見は非常に難しい。背部痛や黄疸に注意! 膵臓は、身体の深部に存在するため、発症しても初期における症状が非常に少なく、かなり進行してから初めて症状が出てくるケースがほとんどです。主な症状としては、腹痛、背中の痛み、食欲不振、体重減少、黄疸などが見られます。 現在、胃がんなどとは違って、膵臓がんを対象としたがん検診などは実施されていないため、定期検診などで発見されることもほとんどなく、初期段