顔半分で柄の違う猫 神話に登場する怪物のキメラ(キマイラ)は、さまざまな動物の部位を寄せ集めた身体を持つが、キメラと呼ばれる顔半分の柄が違う猫の場合、2つの受精卵が融合した結果、2種類の異なる遺伝子の細胞を併せ持つ個体をいうそうだ。 カリフォルニア大学デービス校の教授で、イエネコの遺伝について研究しているレスリー・ライオンズ氏によると、ネコの間ではキメラはそれほど珍しくないそうだ。 実際、オスのトータシェル(茶と黒のブチ柄)のほとんどはキメラを含む染色体異常で、特徴的な茶(オレンジ)と黒のまだらの毛色は、そのオスがX染色体を1つ余分に持つことを示しているという。 しかし、メスネコの場合、すでにX染色体を2つ持っているので、もう1つ余分に持たなくともトータシェルになりうるとライオンズ氏は言う。つまり、ビーナスは必ずしもキメラとは限らないということだ。
![2つの顔を持つキメラな猫。顔半分がまったく違う柄の猫、ヴィーナスさんの謎に迫る : カラパイア](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f764d86e3484a35aeb01ee1366645244d79a0dc0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fkarapaia_zaeega%2Fimgs%2F3%2Fa%2F3a6be665.jpg)