ビデオレコーダーは、テレビ番組を録画することで、常時テレビの前にいなくても、目的の番組を好きなときに視聴できる便利なツールだ。しかし、録画予約をしなければ、目的の番組を見ることができないのが最大の問題。この問題を解決するために、現在のレコーダーでは、いくつかの試みがなされており、その代表的なものが、「全部録画」と「自動録画」だ。しかし、現時点では、この2つには利点も弱点もある。 ●全部録画のメリットとデメリット 全部録画レコーダーのメリットとは、言うまでもなく、すべての番組を録画できること。そのため、理屈の上では取り逃しがなく、最も理想的なレコーダーのはずだ。しかし、現在の技術的な限界からデメリットがないわけでもない。 まず第1は画質だ。現在の地デジの映像をDRモード(放送そのままの画質)で1時間録画すると、その容量は実に約8GBにもなる。例えば、25GBの容量を持つブルーレイディスク(1