行動科学や行動経済学といった知見を活用し、がん検診の受診率向上への取り組みを自治体と連携して進めているキャンサースキャン。検診受診率の低さが課題として叫ばれているが、単に「たまたま受けていない」といった理由も少なくないという。この課題を解消するカギは、自治体からの受診勧奨の「通知の工夫」にあると同社の福吉氏は語る。(小谷 卓也=Beyond Health) 私は以前、P&Gで衣料用洗剤のマーケティングを担当していました。そもそも一般の人は「どの洗剤を選ぶか」について強く意識していません。どうやって人の関心をひき、購買行動を変えるかというテーマに取り組んでいたわけです。 そのノウハウを、検診の受診率を高めるアプローチにも生かせるのではないか。それが、13年前にキャンサースキャンを立ち上げたきっかけです。現在は、検診受診率向上のためのマーケティング機能を自治体に提供しており、約500の市町村か
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