動画配信大手のドワンゴが主催するイベント「ニコニコ超会議3」が4月26~27日、千葉市の幕張メッセで開催された。来場者は12万人、インターネットを通じて参加したユーザー数は760万人に達した。様々な展示の中で筆者が注目したのが、学術性にこだわらず自分の作りたい物を作り、したい実験をする研究者向けに発表の場として用意された「ニコニコ学会β」ブース。そこに、ボーカロイド(音声合成ソフト)によるコンサートをより魅力的にし、手軽に実現させるための新技術が展示されていたのだ。新しい音楽ジャンルとして多くの若者の支持を集めているボーカロイドの進化を担ってきたのは、実はユーザーたちだった。その現状を取材した。