これからのオンライン目録に求められること―OCLCの調査から 近年,高度な検索機能や,資料の全文へのナビゲート機能を実装し,他の情報サービスとの連携を強化するなどした,次世代のOPAC(CA1685,CA1686,E566参照)が注目を集めている。こうしたなかOCLCは,同組織が提供するオンライン総合目録WorldCatのデータの今後の品質プログラムについて検討する材料とするため,WorldCatの利用者(エンドユーザと図書館員)がオンライン目録のデータの「質」として,何を求めているかを明らかにすることを目指す調査を実施し,その結果を公表した。 調査は,エンドユーザと図書館員(本報告書では,司書とそれ以外の図書館スタッフを意味する)を対象とする2種類が実施された。主な調査結果には下記が挙げられる。 エンドユーザが求めることオンラインコンテンツへの直接リンク抄録や目次など資料を評価するための