【映画を早送りで観る理由 #1 説明過多の時代 前編】 先日、映画やドラマやアニメを倍速視聴、もしくは10秒飛ばしで観る習慣に対する違和感を、記事「『映画を早送りで観る人たち』の出現が示す、恐ろしい未来」に書いたところ、予想を遥かに上回る反響があった。「よく言ってくれた」と溜飲を下げる人、「どう観ようが勝手」と怒りだす人、記事に触発されて持論を熱っぽく展開する人など、反応は様々にして百家争鳴。その後、記事は地上波TV番組で取り上げられ、倍速視聴を特集したネット番組に筆者がZoom出演する事態にまで発展した。 記事で指摘した倍速視聴・10秒飛ばしの背景は、大きく3つ。「無料もしくは安価で観られる作品が増えた結果、時間が足りない」「時間コスパを求める人が増えた」「セリフですべてを説明する作品が増えた」。 中でも、もっとも多くの議論を呼んだのが、3つめの「説明セリフの増加傾向」である。なぜこのよ
コミケカタログ研究家のタルトです。 今回はコミケカタログを調べていく中で、サークルカットに書いてある『カップリング表記』が 気になったので調べてみました。 例えば「リヴァイ×エレン」みたいな掛け算を使ったカップリング表記は、 もうだいぶ一般的(同人界隈では)になっていると思います。 ですが、「この記号っていつから使われてたの?」みたいな情報は、調べても意外と出てきません。 周りの人に聞いてみても、「物心ついた時にはあった」「息をするように自然に使ってた」 という感じです。 なので、だいぶ昔からあるんだなーとは予想できますが、 ネットが普及する前の1980〜90年代に関してはネット上にほとんど情報がありません。 幸いコミケカタログは1982年から発行されていて、しかも幅広いジャンルの作品を カバーしていてイベント規模も国内最大です。 今回はそのコミケカタログのサークルカットからカップリング表
先日紹介した絵でやるチャット「drawr」。絵での表現は面倒だしハードルが高いとか絵だけでのコミュニケーションは伝わる情報量には限界があるのではといった分析もあって、直ぐに飽きてしまうのでは無いかととも言われていたけど半月経ってちょっと面白い使い方が出てきたので紹介。 まずはこの作品を見て欲しい。drawrを見慣れていない人用に解説すると各絵の右上に表示されるのがその絵を描いた人のIDと描いた時間。そう!すなわちこの連作の絵は別々の人の手によって描かれているのだ。それもだいたい2日間くらいの間で20人近くの人が参加している。 drawrではこのようにお題(?)となる絵の下に縦のつながって次々と絵が連なって行く。先に紹介したような大きなひとつの絵を皆で描いていくというもの以外に、2人での掛け合いでストーリを繋げる楽しみ方や4コマ漫画的(これの後半部分)なもの、そしてあるテーマ(?)に沿って図
大学時代の先生が教授に昇進して、おめでとうございますパーティーに行ってきた。 海外行って行方不明、5年ぶりぐらいに出現した僕はレアキャラ扱い。 先生は、テクノロジで人間の生活がどう変わるか?、みたいな研究をしてる人で、ニコニコ動画の出現でどのような新しいコミュニケーションや表現様式が生まれたか等でちょっと話が盛上がった。僕のネット文化ウォッチャーとしての血は、この研究室の影響だよなぁ絶対。 「動画講座」系のコンテンツにおいて、コメント機能を利用して、動画末尾に視聴者質問コーナーを設ける動きが観測したことについて報告したりした。 動画本編の末尾に、ビデオのキャプションがわかりやすかったか?、表示速度は読みやすかったか?わからないところは?次回講座はなにがいい?といったキャプションが表示され、みんながそれにコメントをするという方式。で、作者はそれにあわせて次回講座の内容をフィックスしていくとい
元増田の言いたいことは結構分かる。けど、それは実は「賢さ」の問題じゃなくて「階級(class)」及びそれに不随する文化の問題だと思う。想像するに、元増田はそこそこのレベルの私立中高一貫の男子高から東大とか行ったんじゃね? 公立中学に行ってれば多分こういう勘違いはしないと思うんだけどなあ……。 少なくとも元増田くらい賢ければ、異なる文化には異なる知のありようがあり得る、ってこと位は分かるだろう。自分の育った文化だけが文化ではないことも。そしたら、今の自分には見えていない「異なる知」の有り様も見えてくるかもしれないし、同時に自らと自らの周囲の「知」の有り様を問い直すこともできるはず。 とはいっても、学歴が一種の「指標」たりえることは必ずしも否定しない。上で書いたように、「学校」は、その人が育った「文化」を意味するからだ。「氏より育ち」なんて言葉が昔からあるから言うわけではないけれど、少なくとも
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