学研の「科学」だけじゃない 日本の科学誌が消える (AERA 2010年3月8日号掲載) 2010年3月5日(金)配信 2ページ中 1ページ目 前のページ | 1 | 2 | 次のページ 「バイオで科学技術立国」のかけ声が虚しい。ライフサイエンス系の雑誌が 次々と消滅している。日本語で書かれた科学誌は風前の灯だ。 書店にいまも並ぶのは1月号のまま。共立出版のバイオサイエンス専門誌「蛋白質核酸酵素」はもう消えた。 昨年10月、「来年1月号で休刊にする」と同社幹部から知らされた編集委員会幹事の山本正幸東大教授にも休刊は「寝耳に水」だった。 「ついこの間、創刊50周年を祝ったのに」 電子版英語雑誌が席巻 同誌は、生化学や分子生物学の研究が本格的になろうとする1956年、大阪大の赤堀四郎、名古屋大の江上不二夫、東京大の渡辺格(いずれも故人)という先駆者3人が協力して創刊した。当時は、ワトソンと