熊本大が2月26日の教育学部中学校教員養成課程(音楽)の入試でピアノの実技試験をした際、試験会場で受験生が弾いた課題の音が試験を待つ受験生の一部に漏れていた、と4日に発表した。会場の真下にあるトイレで聞こえたという。 定員6人に対し15人が受験。ピアノでホ長調やヘ短調といった「調」で曲を弾く課題があり、調の種類は会場で指定していた。 防音設備を備えた2階の試験室で一人ずつ実技をし、控室で待つ他の受験生には聞こえないはずだったが、受験生の一人が試験室のほぼ真下にある1階のトイレに行った際、天井から音が漏れ聞こえた。受験生は課題を「変ニ長調」と知り、控室に戻って他の受験生にも伝えたという。 保護者から「不公平ではないか」と指摘があり、大学側も実際に音が聞こえると確認。400点満点の実技試験のうち、この課題20点分を全員満点とした。熊本大入試課は「事前に音が漏れないか点検したが、階下のトイ