文化審議会国語分科会(会長:阿刀田高氏)は10日、混迷をきわめ争いの種になっているIT業界関係者の呼び名・肩書きを、今後 「土方」 で統一するように─との提言をまとめた。今後は出版社や日本語入力ソフトベンダなどの協力を得て、用語統一のための施策を推進していく。 IT業界人については「カッコつけたい」「自分はほかの連中とは違う」「カネ儲けしたい」などの理由から、「マークアップエンジニア」「ライフハッカー」「フィードエヴェンジェリスト」など勝手な肩書きを自称する者が続出。業界内で混乱やくだらない言い争いなどを引き起こす原因となっていた。阿刀田会長は、 「肩書きを統一することで、業界人に “自分たちはみな社会不適合者。ホームページと言えばYahoo!しか知らない一般人から見たら、ただのキモい集団” だという事実や、お互いの争いがしょせんカースト間の抗争でしかないことの自覚を促す効果がある」 と、