昨年10月のたばこの値上げ以降、格安で海外のたばこを販売する業者のサイトが増えている。インターネットで気軽に注文できるが、多くは関税を免れるれっきとした脱税行為。故意に税金を逃れようとすれば、懲役刑や罰金に処されることもある。安いからといって安易に購入してはいけない。(道丸摩耶)本来は課税対象 「昨年10月以降、たばこ3~4カートンを個人輸入する例が増えています」と明かすのは、東京税関成田航空貨物出張所だ。 個人輸入であっても、紙巻きたばこには1本当たり約12円が課税される。例えば、あるサイトで売られていたマイルドセブンは1箱330円。課税されると570円となり、国内より割高となる。しかし、税関は全ての郵便物を開封しているわけではなく、別の品目と偽って輸入し、徴税を免れようとする例が後を絶たない。 こうした「個人輸入」を助長しているのが、輸入代行を名乗る業者の存在だ。 「輸入たばこは課税対