近藤史朗(こんどう・しろう) 1949年、新潟県に生まれる。新潟大学工学部機械工学科卒業後、73年リコー入社。開発リーダーとして画期的なデジタル複合機「imagio MF200」を開発し、大ヒットさせる。画像システム事業本部などを経て、2004年MFP事業本部長、05年取締役専務執行役員、07年4月より社長。13年4月より会長。 優秀企業のトップほど、リーダーのあり方を厳しく追求する。チーム力弱体化による競争力低下を危惧するからだ。 日本企業はチーム力で世界を相手にしてきた。それが、グローバル化が進むにつれ、日本は社会全体が自己責任、個性重視と「個」に重きを置くようになり、組織やチームにあっても常に「個」の存在を強調してきた。その結果、チーム力は弱まる傾向にある。 競争力の強い企業はチーム力によって支えられている。さまざまな集団がスクラムを組んでチームワークを発揮するからこそ、1プラス1は