2009年度から一般販売が開始される家庭用燃料電池システム「エネファーム」。自宅で都市ガスや灯油などから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて発電し、その時に出る熱で給湯もできる未来型”創エネメカ”だ。優れた環境性能を持っており、家庭部門のCO2排出削減政策のひとつでもある。この最先端機器を導入したご家庭を訪問し、ランニングコストや低炭素性について聞いた。 エネファームって何?→詳しくはこちら 今回取材に応じてくれた埼玉県・Aさんは2006年春、家の建て替えを機に、エネファームを採用した。販売に先立って東京ガスが募集した有償の使用者モニターに応募し契約。10年間で100万円のリース料金を支払った(モニター募集は終了)。動機についてAさんは、「お湯や電気がなければ、家はただの倉庫になってしまうと考え、家づくりの際には設備を重視しました。色々な設備機器を検討する中で、将来は自宅で発電する