「データ活用の障壁をどれだけ無くせるか。それが企業の競争力に直結する」。三井住友銀行の高橋大輔データマネジメント部情報活用グループ長はデータ分析の環境を整備する重要さをこう訴える。 三井住友銀は2019年3月、米ベンチャーのトライファクタ(Trifacta)が開発した分析データの準備ツール「Trifacta Wrangler Enterprise」の利用を始めた。「ずっとこういうツールを探していた」と上岡裕システム統括部上席部長代理は話す。「シリコンバレーで米国の技術動向を調べる組織経由でついに見つけた」。国内では初の本格導入事例となる。