北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪の延伸について、石川県議会は20日、現行の小浜・京都ルートとは異なる「米原ルート」の再考を求めることを賛成多数で決議した。 敦賀より先のルートをめぐっては、18日に与党の整備委員会が米原ルートへの変更に応じず、着工への日程や小浜ルートの詳細な経路、駅位置を今後示すと確認したばかり。 一方、県議会は2015年の9月議会で、米原ルートの早期実現を求める決議案を可決。今年3月16日の敦賀延伸後も、その先の見通しがなかなか立たないことへの不満が以前から出ている。加賀市長や小松市議会から米原を推す声が強まっていることや、国の予算の概算要求時期が近いことなどを踏まえ、最大会派の自民会派が決議案を提案した。 決議では、地下を通るとされる京都府での地盤沈下や残土処理の課題などに触れ、「(小浜の)先行きは全く不透明」と指摘。「建設費は2兆1千億円と試算されていたが、今や4兆