自戒と韜晦 2010年4月28日 カルチャー コメント: トラックバック (0) フィードカルチャー (これまでの 小田切博の「キャラクターのランドスケープ」はこちら) 2009年1月に京都の国際マンガミュージアムでおこなわれた同名のシンポジウムをベースに編まれた論集『マンガは越境する!』(大城房美・一木順・本浜秀彦 編、世界思想社)に収録された小野耕世「増殖するマンガ」というテキストを読んで、ひどく複雑な気分になった。 この本は日本マンガ学会の海外マンガ研究部会のメンバーによる発表を下敷きにしたもので、特に第Ⅰ部は「マンガのグローバル化」がテーマになっている。小野は70年代から国内への海外マンガの紹介、国外への日本マンガの紹介の両面で常に最前線に位置し続けてきた第一人者であり、マンガ学会、その海外マンガ研究部会、それぞれの創設メンバーのひとりでもあることから本書に名を連ねていることもほぼ
先日、日本経済新聞社は、2010年3月23日に「日本経済新聞 電子版」を創刊することを発表しました。大手新聞が記事すべてをデジタル化すること、また有料での提供であることなど、ネット上でも発表と同時に大きな反響がありました。しかしやはり本当に気になるのは、「その対価を払いたくなる価値が、日経の電子版にはあるか!? どんな新しいことが待っているのか!?」ということ。なので、実際に日経電子版を使ってみた感想などを皆様にお伝えすべく、はてな代表取締役の近藤淳也が日本経済新聞社に話を聞きに行ってきました。 ▽ 日経電子版 広報部|日本経済新聞のWeb刊です。 ■日経、愛読しています そもそも近藤は、紙の方の新聞を読んでいるのかを事前にちょっと聞いてみました。「日経は10年以上は購読しています。最初は『会社やるなら日経くらいは読んでおかないと』というミーハーな気持ちで購読しはじめましたけど(笑)、今は
2010年は「電子書籍元年」といわれる。米アマゾンの「Amazon Kindle」やソニーの「Sony Reader」をはじめ、多くのベンダーが電子書籍専用端末を発売。直近では米アップルがiPadを投入し、混戦模様の情況を呈している。そんななか、出版業界向けシステムを手がける光和コンピューター(柴崎和博代表取締役)は、他社とは一線を画する手法で市場に乗り込もうとしている。 同社が発売を検討している電子書籍専用端末は、試作品を台湾メーカーが製造。スマートフォン程度のサイズで、簡単に持ち運びできる形状だという。ユニークなのは販売方法で、電子書籍をダウンロード購入する場所を書店に限定する。現段階で詳細は明らかになっていないが、同社はこの販売形態を出版社や書店に働きかけていくという。 米アマゾンや米アップルのように簡単に書籍をダウンロードできる仕組みは、書店からの反発が強い。出版社の警戒感も強
間抜けな話 2009年12月22日 (これまでの 小田切博の「キャラクターのランドスケープ」はこちら) 私事で恐縮だが、前回の記事でも少し触れたように12月17日から20日まで京都国際マンガミュージアムでおこなわれた国際学術会議で、マンガ評論家の夏目房之介、ベルギーのマンガ研究者、パスカル・ルフェーブルの2氏との「グローバル化における越境とマンガ研究」と題するセッションに参加してきた。 そもそもこのお話をいただいた時には、学者としての肩書きがあるわけでも、特に知名度が高いわけでもない私になぜこんな話がきたのかさっぱりわからなかったのだが、事実上このイベントのプロデューサー兼ディレクター役を果たした京都精華大学のジャクリーヌ・ヴェルント氏(私たちのセッションの司会役でもあった)から直接その意図を聞いた際に、その理由に深く納得して二つ返事でお受けすることにした。 それは「たしかにそんなことは他
さがそう。検索ワードでつくる30秒の「検索ストーリー」 何かを探して、何かを見つける。すると、時にはちょっと、時には劇的に、あしたが良い方向へ動き出すかもしれません。みんな自分だけの「検索ストーリー」を持っているはず。あなたは、今日、何を探しますか?
まだ前述した書籍からの顔学を引く前に、ちょっと前段として日本のコミック・アニメ文化を見た時のアメリカ文化圏の違和感がどうして生じるかを説明しておく。 カテゴライズは目・鼻・口だ。このうちで「目が大きい」については非常に長くなり、鼻についてはちょっと資料集めに時間がかかっているので、とりあえず口について指摘しておく。TBもあったし、最初に拝読した時から書いておきたかった題材でもあるので、ふれておく。まぁ時間がないから小出しにしているという側面もあるのだけれども。 米のマンガ家Rivkah Greulichの論考の箱男氏による翻訳 空き箱 西洋人がアニメやマンガを取り上げると、必ずといっていいほどその絵のスタイル、目が大き過ぎるって話と他にあってせいぜい口が小さいってことばかり指摘する気がする。他の顔の特徴は取り上げられもしない。鼻がどうなってるかなんて定義はないし、シンプルな顔の輪郭線や陰影
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く